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お金を借りやすくしてくれる税理士の選び方


税理士のサポート体制一つで、借りやすい企業になるか借りにくい企業になるかが、

大きく分かれます。

金融機関から融資をしてもらいやすい企業体質にするために必要なことは、

「定期的に(月に1回程度)金融機関を訪問して、前月の事業報告を行う」

ということ。

これをするだけで、今までの3倍から5倍の融資が受けられるようになります。


訪問する際に持参すべき資料が3つあります。

ひとつは、「試算表」。

二つ目は「月次事業報告書」。

三つ目は「資金繰り表」

「資金繰り表」は、必ずしも必要というわけではありませんが、あったほうが、

貸付担当者は、その会社の現状を把握する上で、とても助かります。


それらの資料を持参するタイミングですが、毎月15日ぐらいに、遅くとも20日には

訪問してもらいたいですね。

「前月の事業報告」で行うことは、①前月の経営数値(売上、利益)、②前月の経営における問題点、

③前月の内容を踏まえ、今月改善すべきこと、の3つを伝えることです。


「今月改善すべきこと」を伝えるのですから、報告するタイミングが遅くなると、

報告する意味がなくなります。

だから、15日ぐらいには報告してもらいたいというわけです。


となると、「試算表」は、少なくとも10日ぐらいには完成しておく必要があります。

しかし、中小企業で試算表を10日に出すことのできるところは、なかなかありません。

10日に試算表を出すためには、「顧問税理士の協力」と「社内体制の構築」が必要だからです。


それでは、試算表を毎月10日までに出してくれる税理士を探すためのポイントについてお伝えします。

ポイントは3つ。

1.必要資料を5日までに渡した場合、何日までに試算表が出るのか聞く

2.メールを送って、返事が来るまでにどれだけの時間がかかるのかチェックする

3.柔軟性をもっているかどうかチェックする


1.必要資料を5日までに渡した場合、何日までに試算表が出るのか聞く

この返事が、「15日ぐらいにお渡しします」ということなら、どうやっても10日には出ませんから、

当然対象外となりますね。


2.メールを送って、返事が来るまでにどれだけの時間がかかるのかチェックする

メールの返信が遅い人は、たいてい、仕事も遅いです。

タイミングにより、返事が早かったり遅かったりするのはありますが、日常的に

メールの返信が遅い場合は、依頼しないほうがいいでしょうね。

遅くとも、翌日には返信が欲しいものです。


3.柔軟性をもっているかどうかチェックする

すごく真面目な方に多いのですが、完璧主義な方は、試算表の提出に時間がかかります。

金融機関としても、まったく間違いのない試算表は求めていません。

ある程度の内容がわかればいいのです。

なので、「速報値としての試算表」を作ってもらって、後日、「確定値の試算表」を

出してもらえれば問題ありません。

大きく違っていないのであれば、「速報値」だけでもいいぐらいです。

完璧を求めるあまり、時間がかかるようであれば意味がありません。


これら3つのポイントを押さえて、税理士の先生を選んでもらえればよいでしょう。


「試算表を10日までに出すための社内体制の構築方法」については、また、後日お伝えさせていただきます。


決算書が赤字であっても、債務超過であっても、中小企業がお金を借りるのは、

以前ほどは難しくなくなってきています。

その企業の将来性や成長性を伝えることで、「事業性評価融資」を行うことができるからです。

ここで大事なことは、「企業側から情報を伝えること」。

そのために、税理士が果たす役割には大きいものがあります。

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#喜連川 慎也

 
 
 

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