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経営者保証解除に積極的な金融機関の見つけ方


目当ての金融機関のディスクロージャー誌を見てみよう


経営者保証の解除に積極的な金融機関を見つけるには、金融機関のサイトやディスクロージャー誌を読んで、他の金融機関と比較します。




※ディスクロージャー誌とは、経営状況、また今後の方向性などが記載された情報公開誌。ネットで公開している金融機関も多くあります




取引している、もしくは、取引しようと考えている金融機関のサイトを見るか、ディスクロージャー誌(毎年6月から7月に各金融機関が発行する経営内容を開示した小冊子のこと)を調べれば、融資姿勢がある程度わかるようになると思います。




どの金融機関もサイトやディスクロージャー誌の中に、「中小企業の金融仲介に関する取組」という箇所があります(金融機関によっては表現が多少違っているかもしれませんが)。




※ディスクロージャー誌が膨大なPDFファイルなどの場合は、「金融仲介」「中小企業の金融仲介」などのキーワードでPDF内に検索をかけると便利




そこで「新規融資に占める経営者保証に依存しない融資の割合」及び「事業承継時における保証徴求割合」を公表していない金融機関は、「経営者保証解除に消極的な金融機関」と考えられます。




また、公表していても割合が低い金融機関も同様に、「経営者保証解除に消極的な金融機関」と判断できます。






「割合」だけではなく「伸び率」にも注目


このデータを見る際は、「割合」だけではなく、割合がどれだけ増えているのか「伸び率」を注視することが重要です。




「新規融資に占める経営者保証に依存しない融資の割合」及び「事業承継時における保証徴求割合」が低くても、着実にその割合が増えているなら、「経営者保証の解除に積極的な金融機関」と判断できると思います。取り組み姿勢が重要ということですね。




「割合」「伸び率」に注目しながら、同じ地域の別の金融機関のディスクロージャー誌を比較して、なるべく経営者保証を外すのに積極的な金融機関を、顧問先に提案したいものです。






顧問先や見込み客先の地元にある各金融機関のディスクロージャー誌をチェック


地元にある「経営者保証の解除に積極的な金融機関」がどこか知っておくことができれば、顧問先や見込み先の経営者にその情報を伝えることでとても喜んでもらえます。




中小企業が「経営者保証を外すことに積極的な金融機関」とつきあえたら、自社の(既存)債務に対する経営者保証を外せる可能性が高まるからです。




士業の方などは、経営者保証を外すお手伝いができれば「頼りになる」と顧問先からの信頼はより強固になり、少々の売上減少等で顧問契約の解除を検討されることはなくなるでしょう。また顧問先ではなく見込み先なら、「銀行との関係改善を手伝ってもらえる」と、その後の顧問契約につながりやすくなります。




あらかじめ顧問先や見込み客先の地元にある金融機関のディスクロージャー誌に目を通し、それぞれが経営者保証の解除に前向きかどうかを面談前に調べておきたいものですね。

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#喜連川 慎也

 
 
 

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