北摂吹田市の資金調達コンサルタント(融資コンサルタント) 喜連川慎也です。
「小規模事業者持続化補助金を獲得する確率を上げるためのコツ」です。今回は「【経営計画書】の中の<顧客ニーズと市場の動向>の書き方のポイント」についてお伝えします。
【公募要領】26ページにある「2.顧客ニーズと市場の動向」を説明しているグレーの部分には、「※お客様(消費者、取引先両方)が求めている商品・サービスがどのようなものか、また自社の提供する商品・サービスについて、競合他社の存在や対象とする顧客の増減など、売上を左右する環境について、過去から将来の見通しを含めお書きください」とあります。
それを踏まえて、ここで書くべきことは以下の8点です。
【ターゲット顧客】
【顧客を取り巻く環境】
【顧客のニーズ】
【ターゲット市場の人口】
【ターゲット市場の傾向】
【ターゲット顧客に対する注力ポイント】
【競合について】
【将来の見通し】
もくじ
【ターゲット顧客】
【顧客を取り巻く環境】
【顧客ニーズ】
【ターゲット市場の人口】【ターゲット市場の傾向】
【ターゲット顧客に対する注力ポイント】
【競合について】
【将来の見通し】
【ターゲット顧客】
【ターゲット顧客】を書く際、もし商品やサービス・事業ごとにターゲットが分かれている場合は、それぞれの商品・サービス・事業ごとのターゲットを書きます。
その上で今回の補助事業計画のターゲットが誰なのかを書けば、計画の方向性についてはっきりとアピールしやすくなります。
「弊社の顧客ターゲットは◯◯と××の2種に分かれるが、本補助事業に関するターゲットは◯◯となる」という表現にすれば、わかりやすいです。
【顧客を取り巻く環境】
【顧客を取り巻く環境】のところでは、現在のターゲット顧客が抱えている問題点や、そのターゲットを取り巻く環境について書いてください。
【顧客ニーズ】
そして、【顧客ニーズ】で、「ターゲット顧客が求めているもの」を、仮説でいいので3~5つ程度挙げてください。
「◯◯というターゲット顧客層は、「××」「□□」「△△」というサービス(もしくは商品)を必要としている」という表現をすればわかりやすくなります。
【ターゲット市場の人口】【ターゲット市場の傾向】
【ターゲット市場の人口】【ターゲット市場の傾向】については、できれば統計資料を使って、図や表で説明すれば、わかりやすくなるでしょう。
今年の春や昨年の傾向を見ると、図や表で説明している計画書が採択されやすい傾向にあるように見えました。
地域別の人口統計については、地元の市・区役所や町村役場に行けば入手することができます。
またデータや図表を使用する場合、出典・引用元、そしてデータ年を明記しましょう。←大切! 説得力が高まります
【ターゲット市場の傾向】については、その市場が拡大傾向にあるのか、縮小傾向にあるのか、それとも横ばいなのかを記載した上で、自らのビジネスにどういう影響を与えるのか書く事です。
【ターゲット顧客に対する注力ポイント】
【ターゲット顧客に対する注力ポイント】のところには、申請者が自らのビジネスを行う上で、何を重視しているのかを記載してください。
ポイントとしては、「仕入れ・製造・販売・アフターサービス・提供するメリット」について言及できればいいと思います。自分たちが、何を重視してビジネスをしているのかアピールできる部分になります。
【競合について】
【競合について】のところで、具体的な競合がいくつか把握できているのであれば、その競合と自らの事業との強みや弱み等、違いを表にして説明するとわかりやすくなります。
また、競合と違う点があればその点に言及することで、独自性を強くアピールすることができます。
同業との違いが新規性や優位性・差別化につながりますので、ここはできる限り競合との違いを強くアピールするようにしましょう。
【将来の見通し】
【将来の見通し】には、将来の見通しだけでなく、
・顧客数や売上の増減等 ・過去から、現在、将来の流れ
について説明することができれば、「自らのビジネスを客観的/長期的に把握している」と認識してもらうことができます。
<顧客ニーズと市場の動向>については以上です。次回は、<自社や自社の提供する商品・サービスの強み>についてお伝えいたします。
#喜連川 慎也
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